スマートフォンを選ぶ際、「デュアルSIM対応かどうか」は、今や重要なチェックポイントになっています。
1台のスマホで2枚のSIMを使い分けられるデュアルSIMは、プライベートとビジネスの回線を分けたい人や、国内外で複数の通信プランを使いこなしたいユーザーにとって、非常に便利な機能です。
2025年現在、多くのスマホメーカーがデュアルSIM対応モデルを発売しており、eSIMとの併用や5G対応など、性能や使い勝手もさらに進化しています。
しかし、選択肢が増えたことで「どれを選べばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、2025年3月時点の最新情報をもとに、デュアルSIM対応スマートフォンのおすすめ機種をランキング形式で紹介します。さらに、選び方のポイントや用途別のおすすめモデル、デュアルSIMの基本知識まで、わかりやすく解説していきます。
デュアルSIMスマホの基礎知識とメリット
2025年現在では、ほとんどのAndroidスマートフォンがこの機能に対応しており、日常生活からビジネス、海外旅行まで幅広いシーンで活用されています。
ここでは、デュアルSIMに関する基礎的な知識から、メリット、注意点までを丁寧に解説します。
デュアルSIMとは?eSIMとの違いも解説
デュアルSIMは「1台で2つの電話番号や通信契約を使える」スマートフォンのことです。対応方式には主に以下の2つがあります。
方式 | 概要 |
---|---|
DSDV(Dual SIM Dual VoLTE) | 2つのSIMで同時に4G/5G通信・通話が可能な方式 |
DSDS(Dual SIM Dual Standby) | 一方が通信中はもう一方が待機状態になる方式 |
また、2025年時点では「eSIM」との併用にも注目が集まっています。
- nanoSIM:従来の物理的なSIMカード
- eSIM:スマホ本体に内蔵されている電子SIM。通信契約をデータで書き込む方式
eSIMにより、店舗に行かなくてもオンラインで回線開通ができる利便性が生まれ、デュアルSIMとの組み合わせでより柔軟な使い方が可能となっています。
デュアルSIMでできること・活用例
デュアルSIM対応スマートフォンは、用途に応じてさまざまな使い方が可能です。
- 通話用とデータ通信用のSIMを分ける
- 仕事用とプライベート用の番号を1台にまとめる
- 国内SIMと海外SIMを同時に使って通信費を節約する

デュアルSIMの注意点と選び方のポイント
便利なデュアルSIMですが、使いこなすためにはいくつかの注意点と選び方のコツを押さえておく必要があります。
チェックポイント | 内容 |
---|---|
対応バンド・周波数 | 海外で使う場合、現地キャリアの周波数に対応しているか |
SIMスロット構成 | nanoSIM×2なのか、nanoSIM+eSIMの併用か |
対応方式(DSDV/DSDS) | 同時通話・通信の可否によって利便性が大きく変わる |
キャリアの動作確認 | 格安SIMやサブブランドでの実績を確認 |
2025年おすすめのデュアルSIMスマホ10選
2025年3月時点で購入できる最新のデュアルSIM対応スマートフォンの中から、性能・価格・使いやすさなどを総合的に比較し、特におすすめできる10機種を厳選して紹介します。
選定にあたっては、日本国内での使用状況やキャリア対応状況、ユーザー評価なども参考にしています。
以下の表は、今回紹介する10機種のスペック比較です。
モデル名 | メーカー | デュアルSIM構成 | 特徴 | 発売時期 | 価格帯(参考) |
---|---|---|---|---|---|
Galaxy S25 Ultra | Samsung | nanoSIM + eSIM | 高性能・Sペン対応 | 2025年2月 | 約18万円〜 |
OnePlus 13 | OnePlus | nanoSIM + nanoSIM | バランス型・高コスパ | 2025年1月 | 約10万円〜 |
Xiaomi 15 Ultra | Xiaomi | nanoSIM + eSIM | カメラ性能特化 | 2025年2月 | 約12万円〜 |
Xperia 1 VI | SONY | nanoSIM + eSIM | 映像・音響表現が豊か | 2025年3月 | 約16万円〜 |
Nothing Phone 3a Pro | Nothing | nanoSIM + eSIM | 独自デザイン・中価格帯 | 2025年3月 | 約8万円〜 |
ASUS ROG Phone 8 | ASUS | nanoSIM + nanoSIM | ゲーム特化・高リフレッシュレート | 2025年1月 | 約14万円〜 |
Google Pixel 9 Pro | nanoSIM + eSIM | ソフトウェア最適化・eSIM完備 | 2025年2月 | 約13万円〜 | |
Motorola Edge 50 Pro | Motorola | nanoSIM + nanoSIM | 軽量・コスパ重視 | 2025年1月 | 約6万円〜 |
OPPO Find X7 Pro | OPPO | nanoSIM + eSIM | 急速充電・高級感のある筐体 | 2025年1月 | 約11万円〜 |
HONOR Magic6 Pro | HONOR | nanoSIM + eSIM | バッテリー性能・画面品質が高評価 | 2025年2月 | 約12万円〜 |
それでは、各機種の特徴を詳しく見ていきましょう。
Galaxy S25 Ultra|圧倒的パフォーマンス
Samsungのフラッグシップモデル「Galaxy S25 Ultra」は、2025年2月に登場したばかりの最新ハイエンドスマートフォンです。ビジネスからクリエイティブ用途まで幅広く対応できる万能機であり、デュアルSIM構成も充実しています。
項目 | 内容 |
---|---|
SIM構成 | nanoSIM + eSIM(DSDV対応) |
ディスプレイ | 6.8インチ Dynamic AMOLED 2X(QHD+) |
リフレッシュレート | 最大120Hz(可変) |
プロセッサ | Snapdragon 8 Gen 4 Elite |
メモリ/ストレージ | 12GB / 256GB〜1TB |
カメラ構成 | メイン200MP+望遠+超広角+ペリスコープ |
バッテリー容量 | 5,500mAh(急速・ワイヤレス充電対応) |
発売日 | 2025年2月 |
価格帯(参考) | 約18万円〜 |
Sペンが内蔵されており、メモやイラスト用途にも適しています。
さらに、カメラ性能はトップクラスで、暗所撮影や8K動画撮影にも対応。大画面ディスプレイとパワフルなプロセッサにより、複数のアプリを同時に使っても快適な操作性が保たれます。
デュアルSIMを最大限に活用しながら、高性能なスマートフォンを求める方には、間違いなく最有力候補となる1台です。
OnePlus 13|バランス重視の万能モデル
「コスパ重視だけど性能も妥協したくない」というユーザーにぴったりなのが、OnePlusの最新モデル「OnePlus 13」です。2025年1月に発売されたこの端末は、10万円前後という価格帯ながら、ハイエンドに迫る処理性能と洗練されたデザイン性を両立しています。
項目 | 内容 |
---|---|
SIM構成 | nanoSIM + nanoSIM(DSDV対応) |
ディスプレイ | 6.82インチ 2K+ LTPO OLED(最大120Hz) |
プロセッサ | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリ/ストレージ | 12GB / 256GB〜 |
カメラ構成 | メイン50MP+広角+望遠 |
バッテリー容量 | 5,000mAh(100W急速充電対応) |
発売日 | 2025年1月 |
価格帯(参考) | 約10万円〜 |
OnePlusシリーズはソフトウェアの最適化に定評があり、OSは独自の「OxygenOS」を搭載。余計なアプリや広告が少なく、非常に軽快な操作感が得られます。
また、ゲーム用途や映像視聴にも適した高品質ディスプレイとステレオスピーカーを搭載しており、全体的な完成度の高さが光ります。
バランスの取れたスペックと価格設定で、初めてのデュアルSIMスマホとしてもおすすめできる1台です。
Xiaomi 15 Ultra|カメラ好き必見の高コスパ機
写真や動画撮影にこだわるユーザーにおすすめなのが、Xiaomiのフラッグシップモデル「Xiaomi 15 Ultra」です。2025年2月にグローバル展開されたこのモデルは、カメラ性能の高さとトータルバランスに優れたコストパフォーマンスが魅力となっています。
項目 | 内容 |
---|---|
SIM構成 | nanoSIM + eSIM(DSDV対応) |
ディスプレイ | 6.7インチ AMOLED(WQHD+)最大120Hz |
プロセッサ | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリ/ストレージ | 12GB / 256GB〜1TB |
カメラ構成 | メイン50MP(1インチセンサー)+3カメラ |
バッテリー容量 | 5,300mAh(90W急速充電、ワイヤレス充電対応) |
発売日 | 2025年2月 |
価格帯(参考) | 約12万円〜 |
特に注目すべきは1インチセンサーを搭載したメインカメラです。暗所でも明るくノイズの少ない写真が撮影でき、SNS投稿や旅行記録を美しく残したい人に最適です。
また、動画撮影機能も強化されており、8K撮影や手ブレ補正にも対応しています。
全体として、ハイスペック機ながらコストパフォーマンスにも優れた「攻守のバランスが取れた1台」と言えるでしょう。
Xperia 1 VI|クリエイター向けのハイエンド
映像制作や音楽鑑賞、写真編集など、クリエイティブ用途に特化したスマートフォンを探している方には、SONYの「Xperia 1 VI」が最適です。2025年3月に登場した最新モデルで、ソニーならではの映像・音響技術が存分に活かされています。
項目 | 内容 |
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SIM構成 | nanoSIM + eSIM(DSDV対応) |
ディスプレイ | 6.5インチ 4K OLED シネマワイド(21:9) |
プロセッサ | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリ/ストレージ | 12GB / 256GB〜512GB |
カメラ構成 | メイン48MP+望遠+超広角+可変望遠 |
バッテリー容量 | 5,000mAh(急速充電・ワイヤレス充電対応) |
発売日 | 2025年3月 |
価格帯(参考) | 約16万円〜 |
映像表示には4K OLEDパネルを採用しており、NetflixやYouTubeなどの動画コンテンツを映画館のような臨場感で楽しむことができます。
また、可変望遠レンズを搭載することで、ズーム時の画質劣化を最小限に抑える工夫も。
音楽再生では、ソニー独自のハイレゾ音源対応やLDACにも対応しており、有線・無線のどちらでも高音質を実現。動画編集・写真補正・音楽制作といったクリエイティブワークをスマホで行いたいユーザーにとって、まさに理想的な1台です。
Nothing Phone 3a Pro|話題のデザインスマホ
ユニークなデザインと先進的なUIで注目を集めるNothingから、2025年3月に登場したばかりの新モデルが「Nothing Phone 3a Pro」です。
背面のLEDインターフェース「Glyph Interface」を特徴とし、通知や通話を視覚的に知らせる斬新な仕組みでファンを獲得しています。
項目 | 内容 |
---|---|
SIM構成 | nanoSIM + eSIM(DSDV対応) |
ディスプレイ | 6.7インチ AMOLED(FHD+)120Hz対応 |
プロセッサ | Snapdragon 8s Gen 3 |
メモリ/ストレージ | 12GB / 256GB |
カメラ構成 | メイン50MP+超広角 |
バッテリー容量 | 5,200mAh(65W急速充電対応) |
発売日 | 2025年3月 |
価格帯(参考) | 約8万円〜 |
Nothingのスマホは、カスタマイズ性の高いUIと軽量なソフトウェアが魅力で、動作も非常にスムーズです。
また、ディスプレイ品質やスピーカー音質も向上しており、価格以上の完成度を感じられます。
他人と違うスマホを持ちたい、個性を重視したいという方にはぴったりのモデルでありながら、DSDVでの実用性も確保されている点が高評価の理由です。
その他の注目デュアルSIMモデル一覧(5機種まとめ)
上位モデル以外にも、2025年4月時点では多数のデュアルSIM対応スマートフォンが登場しています。
ここでは、価格や特徴に応じて評価の高い5機種をピックアップし、簡潔にまとめて紹介します。
モデル名 | 特徴とポイント | 価格帯(参考) |
---|---|---|
ASUS ROG Phone 8 | ゲーミング特化、冷却システム搭載、高リフレッシュレート | 約14万円〜 |
Google Pixel 9 Pro | 最新Android搭載、AIカメラ機能が進化、eSIM対応 | 約13万円〜 |
Motorola Edge 50 Pro | 薄型軽量、低価格でDSDV対応、使いやすさ重視 | 約6万円〜 |
OPPO Find X7 Pro | 高級感あるデザイン、100W超の急速充電、グローバル対応 | 約11万円〜 |
HONOR Magic6 Pro | 大容量バッテリーと有機ELディスプレイ、高コントラストで映像美が強み | 約12万円〜 |
どの機種もデュアルSIM機能を備えており、DSDVによる同時待ち受けが可能です。各モデルには独自の強みがあるため、以下のような選び方ができます。
- ゲームメインなら「ROG Phone 8」
- 純正Androidを使いたいなら「Pixel 9 Pro」
- コスパ重視なら「Motorola Edge 50 Pro」
- 充電性能重視なら「OPPO Find X7 Pro」
- 映像美・スタミナ重視なら「HONOR Magic6 Pro」
このように、ハイエンドからミッドレンジまで、用途や予算に応じて最適なデュアルSIMスマホを選べるのが、2025年の大きな魅力です。
用途別!あなたに合ったデュアルSIMスマホの選び方
デュアルSIM対応スマートフォンは、1台で複数の回線を利用できるという点で共通していますが、用途によって最適な機種は異なります。
ここでは「ビジネス用途」「海外利用」「コスパ重視」の3つの視点から、目的に合ったスマートフォンの選び方とおすすめモデルを解説します。
ビジネス用途で選ぶなら?
仕事用スマートフォンとして利用する場合、以下のポイントを重視することが重要です。
- 通話品質の安定性
- セキュリティ機能の充実
- ビジネス向けアプリの快適な動作
- バッテリーの持続時間
- 2回線同時待ち受け(DSDV)対応
以下は、ビジネスシーンでの利用に適したモデルの比較です。
モデル名 | 主なメリット |
---|---|
Galaxy S25 Ultra | Sペン対応でメモが取れる、大画面で資料確認に最適 |
Xperia 1 VI | 高品質通話・4Kディスプレイ、マルチタスクが快適 |
Pixel 9 Pro | Google連携がスムーズ、最新セキュリティアップデート |
これらのモデルは、通話やメールはもちろん、ビデオ会議や資料の閲覧・編集など、ビジネスに必要なあらゆる作業を1台でこなせるだけのスペックと信頼性を備えています。
海外旅行・出張が多いなら?
海外での使用を想定する場合、次のポイントをチェックしましょう。
- 世界対応のLTE/5Gバンド対応
- SIMロックがない(SIMフリー端末)
- eSIM対応で現地SIMの即時追加が可能
- 長時間駆動バッテリーと充電性能
以下のモデルは、海外SIMとの相性が良く、現地でもストレスなく通信が可能です。
モデル名 | 海外利用に適した理由 |
---|---|
Xiaomi 15 Ultra | グローバル対応周波数、カメラで旅行記録も美しく残せる |
OPPO Find X7 Pro | 海外での販売実績多数、100W超の急速充電が便利 |
HONOR Magic6 Pro | 大容量バッテリーで1日中安心、5G対応バンドが広い |
海外での通信費を抑えるために、現地SIMを併用できるデュアルSIMスマホは特に役立ちます。旅行や出張が多い方にとっては、必須機能ともいえるでしょう。

コスパ重視で選ぶなら?
なるべく費用を抑えつつ、満足のいく性能を求めるユーザーには、以下のような選び方がおすすめです。
- 5万円〜10万円の価格帯
- 処理性能はミドルクラス以上
- ディスプレイやカメラもそこそこ高品質
- ソフトウェアが軽量で操作がスムーズ
モデル名 | コストパフォーマンスに優れたポイント |
---|---|
Nothing Phone 3a Pro | 独自UIと十分なスペック、8万円台で所有感も高い |
OnePlus 13 | ハイエンドに迫る性能を10万円前後で実現 |
Motorola Edge 50 Pro | 6万円台でDSDV対応、普段使いには十分な機能性 |
2025年はデュアルSIMスマホがもっと便利に!
2025年現在、デュアルSIM対応スマートフォンは単なる「2回線が使える端末」から、より高度な通信・管理機能を備えた「多機能スマートデバイス」へと進化を遂げています。
nanoSIMとeSIMの併用や、5G通信の両回線対応、そしてバッテリー性能やカメラ機能の強化など、使い勝手と快適性の両面が大幅に向上しています。
本記事では、用途別に最適なデュアルSIMスマートフォンを紹介してきました。
- ビジネス用途には、信頼性と高性能を兼ね備えた「Galaxy S25 Ultra」や「Xperia 1 VI」
- 海外旅行や出張には、バンド対応とグローバル性に優れた「Xiaomi 15 Ultra」や「OPPO Find X7 Pro」
- コストを抑えつつ性能も求めるなら、「Nothing Phone 3a Pro」や「Motorola Edge 50 Pro」
選び方次第で、スマートフォンはもっと快適で便利なツールになります。日常の通信費を節約したい方も、複数回線を効率よく管理したい方も、自分のライフスタイルに合ったデュアルSIMスマホを選ぶことで、そのメリットを存分に活かせるでしょう。
