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法人向け格安SIMおすすめ6選!コスト削減と業務効率化を実現

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近年、企業の通信コストを見直す動きが加速しています。大手キャリアの法人契約は高額になりがちで、従業員数の増加や業務用スマートフォンの活用が進む中で、月々の通信費が経営を圧迫するケースも少なくありません。

そのような状況で注目を集めているのが「法人向け格安SIM」です。これは、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供するサービスを法人用に最適化したもので、必要な機能を絞り込みつつ、低価格で運用できる点が大きなメリットです。

本記事では、法人向け格安SIMの選び方や2025年現在の最新おすすめサービスを比較しながら、導入前に知っておくべきポイントをわかりやすく解説していきます。

目次

法人向け格安SIMとは?

法人向け格安SIMとは、主に企業や個人事業主が業務用に契約することを前提としたSIMサービスです。個人向け格安SIMと基本的な仕組みは同じで、MVNO(仮想移動体通信事業者)が大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)の通信回線を借りて提供しています。

ただし、法人向けでは請求書払いへの対応、複数回線の一括管理、導入・運用サポート、業務端末向けのセキュリティ機能など、ビジネス用途に特化したサービスが付加されているのが特徴です。

また、スマートフォンだけでなく、タブレットやIoTデバイス、モバイルWi-Fiルーター向けの通信手段としても活用されています。特に外回りの多い営業職や、リモートワークが普及する昨今では、必要最小限の通信インフラとして法人格安SIMの需要が高まっています。

法人向け格安SIMの選び方

法人向け格安SIMを導入する際には、業務内容や利用スタイルに応じた適切なプラン選定が重要です。以下の4つのポイントを基準に比較・検討することで、自社に最適なSIMサービスを見つけやすくなります。

通信回線の種類と品質

格安SIMは、大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。多くのMVNOは、ドコモ、au、ソフトバンクいずれかの回線を使用しており、使用するエリアや端末の対応バンドによって通信品質が左右されます。

  • ドコモ回線:広範囲に安定したエリア。地方や山間部でも強い。
  • au回線:速度が安定しやすく、都市部でのパフォーマンスが良好。
  • ソフトバンク回線:一部都市部で高速。対応SIMが限られることも。

業務での安定通信が求められる場合は、事前に自社の利用エリアでの電波状況を確認しておくことが重要です。

料金プランとデータ容量

法人契約では、複数人での利用や大容量データ通信が必要になるケースも多いため、料金とデータ容量のバランスが重要です。

目的推奨プラン例
社外用スマホ(通話メイン)1〜3GBの音声SIMプラン
社員共有Wi-Fi端末10〜20GB以上のデータSIM
IoT機器・業務端末低容量(500MB〜2GB)のデータSIM

利用頻度が安定していない場合は、段階制の従量課金プランやデータ繰越対応プランも選択肢に入ります。

かけ放題オプションの有無

業務での電話使用頻度が高い企業にとっては、通話オプションの有無が重要です。MVNO各社は、時間制限付きまたは無制限の「かけ放題」オプションを提供しています。

  • 10分以内かけ放題:月額550〜880円程度
  • 時間無制限かけ放題:月額1,100〜1,320円程度

固定電話や他社携帯との通話が多い場合は、かけ放題プランのコストを含めた総額で比較することがポイントです。

契約期間と解約条件

法人契約では、契約期間の縛りや最低利用期間、解約時の違約金などにも注意が必要です。近年は「縛りなし・違約金なし」のMVNOも増えていますが、法人専用プランでは別途条件が設けられている場合があります。

例:

  • 契約期間なし:楽天モバイル、mineoなど
  • 最低契約期間あり:一部MVNOでは6〜12ヶ月設定

一括導入後にすぐに乗り換えると解約違約金が発生する場合もあるため、契約前に必ず利用規約を確認しましょう。

mineo(マイネオ)

mineoは、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアの回線に対応しており、利用環境やエリアに合わせて最適な回線を選択できます。法人向けには、柔軟な料金プランやデータ容量のシェア機能、セキュリティ強化のための端末認証サービスなど、多様なニーズに応えるサービスが充実しています。

料金プラン(マイピタ)

データ容量音声通話+データ通信データ通信のみ
1GB1,298円880円
5GB1,518円1,265円
10GB1,958円1,705円
20GB2,178円1,925円

かけ放題オプション

  • 10分かけ放題:550円
  • 時間無制限かけ放題:1,210円​

mineoは、3キャリア対応の柔軟性と低価格プラン、データシェア機能が魅力です。通信環境の最適化とコスト削減を目指す中小企業や、複数拠点を持つ法人に最適です。

BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイルは、ドコモとauの回線から選択可能で、月額770円(税込)から利用できるリーズナブルな料金プランが特徴です。法人向けには、請求書払い対応や法人専用窓口など、利便性を重視したサービスを提供しています。また、固定IPアドレスの提供や無料お試しSIMの貸し出しなど、IoTや業務環境に特化したオプションも充実しています。

料金プラン(音声通話SIM)

プラン名月額料金(1回線目)月額料金(2回線目以降)
プランS(1GB)1,078円858円
プランR(3GB)1,320円1,100円
プランM(6GB)1,870円1,650円

かけ放題オプション

  • 3分かけ放題:660円​
  • 10分かけ放題:913円​

BIGLOBEモバイルは、リーズナブルな料金プランと法人に特化したオプションが充実しており、業務効率化やIoT活用を検討する法人におすすめです。

楽天モバイル

楽天モバイルは、自社回線とau回線を利用し、データ無制限プランなど独自のサービスを展開しています。法人向けには、シンプルで分かりやすい料金体系と、国内通話かけ放題が特徴です。契約期間の縛りや解約違約金がないため、柔軟な運用が可能です。

料金プラン

データ使用量月額料金
~3GB1,078円
~20GB2,178円
20GB超過後3,278円

かけ放題オプション

専用アプリ「Rakuten Link」を利用することで、国内通話が無料でかけ放題となります。ただし、アプリを使用しない場合は通常の通話料金が発生するため、注意が必要です。

楽天モバイルは、データ無制限プランと国内通話かけ放題が魅力で、コストパフォーマンスを重視する法人に適しています。

ワイモバイル

ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドとして、高品質な通信と法人向け割引を提供しています。特に、複数回線の契約で適用される「法人契約割引2」により、月額料金がさらにお得になります。

料金プラン(シンプル2)

プラン名月額料金データ容量
シンプル2S2,178円4GB
シンプル2M3,278円20GB
シンプル2L4,158円30GB

かけ放題オプション

  • 10分かけ放題:770円​
  • 時間無制限かけ放題:1,870円​

ワイモバイルは、高品質な通信と法人向け割引が魅力で、安定した通信環境を求める法人に適しています。

UQモバイル

​UQモバイルは、auのサブブランドとして高品質な通信回線を提供しており、法人向けにも魅力的なプランを展開しています。​特に、データ容量や通話オプションを柔軟に選べる点が特徴です。

料金プラン

プラン名データ容量月額料金
ミニミニプラン4GB2,365円
トクトクプラン~1GB3,465円
コミコミプラン+33GB2,980円

かけ放題オプション

  • 10分かけ放題:770円
  • 時間無制限かけ放題:1,870円​

UQモバイルは、安定した通信品質と多彩な料金プランが魅力で、ビジネスシーンにおける通信コストの最適化を目指す法人に適しています。 ​

イオンモバイル

イオンモバイルは、全国のイオン店舗での契約・サポート対応が可能な点が特徴のMVNOです。法人契約にも対応しており、シンプルかつ低価格な料金プランと、細かい容量設定が魅力です。さらに、複数回線の一括管理ができる法人管理ポータルも提供されており、小規模企業や店舗運営者にとって使いやすい選択肢といえます。

料金プラン(一例/音声SIM)

データ容量月額料金
0.5GB803円
3GB1,078円
6GB1,408円
10GB1,738円
20GB2,178円

※法人向けではさらに大容量のシェアプランやデータ専用SIMも用意されています。

かけ放題オプション

  • 5分かけ放題:550円
  • 10分かけ放題:935円
  • 完全かけ放題:1,650円

イオンモバイルは、細かく選べるプランとサポートのしやすさ、さらには法人管理機能が充実しているため、特に多拠点展開の企業や、サポート体制重視の中小企業におすすめの格安SIMです。

法人向け格安SIM導入のメリットと注意点

格安SIMの法人利用には、コスト削減をはじめとする多くのメリットがありますが、注意すべき点も存在します。導入前にメリットとリスクを正しく把握することが、失敗しない選定につながります。

メリット

  1. 通信コストの大幅削減 大手キャリアと比較すると、月額費用を約30〜50%削減できるケースが多く、特に複数回線を導入する法人ではコスト効果が顕著です。
  2. プランの柔軟性 データ通信量を業務用途に応じて細かく選べるため、無駄な支出が発生しにくく、業務効率の改善にも寄与します。
  3. 法人向けサポートの充実 請求書払い、法人窓口対応、複数回線管理ツールなど、法人利用を想定した支援体制が整っているサービスも多く存在します。
  4. IoT・モバイル活用の促進 モバイル端末やタブレット、IoT機器との組み合わせにより、業務のデジタル化や効率化が進みやすくなります。

注意点・デメリット

  1. 通信速度の安定性 混雑時(昼休み・夕方など)に速度が低下することがあり、重要な業務での利用には注意が必要です。
  2. 通話品質と専用アプリの利用 一部の格安SIMでは、通話に専用アプリを用いる必要があり、通常の電話アプリではかけ放題が適用されない場合があります。
  3. サポート体制のばらつき MVNOによってはサポートのレスポンスが遅いことがあるため、緊急時の対応体制も事前に確認しておくことが大切です。
  4. 端末の対応可否 SIMフリー端末や特定のバンドへの対応状況を確認せずに導入すると、通信が不安定になることがあります。事前の動作確認が推奨されます。

導入を成功させるためには、サービスの料金面だけでなく、通信品質、サポート体制、利用端末との相性まで総合的に判断することが求められます。

導入事例:格安SIMで成功した企業のケーススタディ

​法人向け格安SIMの導入は、多くの企業にとって通信コストの削減や業務効率の向上といったメリットをもたらしています。ここでは、実際に格安SIMを導入し、成功を収めた企業の事例をいくつかご紹介します。​

事例1:株式会社エンブルー

株式会社エンブルーは、太陽光発電事業と事業承継支援を手掛ける企業です。​同社では、太陽光発電システムの遠隔監視に必要な通信手段として、イオンモバイルの法人向け格安SIMを採用しました。​大手キャリアの高額な通信費が課題となる中、必要なデータ通信量に応じた柔軟なプラン設定と低価格が決め手となりました。​これにより、運用コストの削減と安定したシステム運用を実現しています。

事例2:株式会社NifMoの導入企業

NifMo(ニフモ)の法人サービスを利用している企業では、外出先でのインターネット利用や社用スマートフォンの導入、回線の検証など、さまざまな用途で格安SIMが活用されています。​特に、コストパフォーマンスの高さと柔軟なプラン設定が評価されており、業務の効率化と経費削減に寄与しています。 ​

事例3:中小企業における法人携帯の導入

多くの中小企業では、法人携帯の導入が進んでおり、通信費の削減や業務効率の向上が図られています。​例えば、楽天モバイルの法人携帯を導入した企業では、低価格な料金プランと充実したサービス内容により、コスト削減と業務効率化を実現しています。

これらの事例から、法人向け格安SIMの導入は、企業のニーズに合わせた柔軟な通信環境の構築とコスト削減に大きく貢献していることがわかります。​自社の業務内容や通信量を考慮し、最適なプランを選択することが成功の鍵となります。​

まとめ

法人向け格安SIMは、通信コストの削減と業務効率の向上を両立できる、非常に有用なビジネスツールです。2025年現在、多くのMVNOが法人向けに特化したプランやサポート体制を整えており、中小企業から大企業、さらには個人事業主まで幅広く活用されています。

選定にあたっては、通信品質、料金プラン、通話オプション、サポート体制、契約条件といった複数の観点から総合的に判断することが重要です。また、導入事例からも分かるように、自社の業務形態にマッチしたサービスを選ぶことで、格安SIMのメリットを最大限に享受できます。

今後もリモートワークやモバイルワークの増加に伴い、柔軟で低コストな通信環境へのニーズは高まっていくと予想されます。法人向け格安SIMの導入は、そうした変化に適応するための第一歩です。

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この記事を書いた人

スマホ代を月6,000円→900円に節約したことをきっかけに、「かしこモバイル」を運営中。
現在はライター歴10年目。医療・ガジェット・通信分野を中心に執筆しています。

「スマホ代は無駄にするな!」をモットーに、初心者にもわかりやすくSIM・WiFi選びを解説しています。

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