スマートフォンの利用料金を抑えるために格安SIMへの乗り換えを検討している方の中には、「格安SIMでもテザリングは使えるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。テザリングは、スマホをモバイルルーターのように使い、他のデバイスをインターネットに接続する便利な機能です。
本記事では、格安SIMでのテザリングの可否、設定方法、注意点などを詳しく解説します。2025年3月時点の最新情報をもとにお届けしますので、ぜひ参考にしてください。
格安SIMでもテザリングはできる?その基本知識
多くの格安SIM(MVNO)では、テザリング機能を利用できます。しかし、利用の可否や条件は、契約するSIMや使用する端末によって異なるため、事前の確認が重要です。
テザリングとは?3つの接続方法を解説
主な接続方法は以下の3つです。
- Wi-Fiテザリング
スマホをWi-Fiルーターとして機能させ、他のデバイスをWi-Fi経由で接続します。一般的で使いやすい方法です。 - Bluetoothテザリング
スマホとデバイスをBluetoothで接続します。消費電力が少ない反面、通信速度は遅めです。 - USBテザリング
スマホとデバイスをUSBケーブルで直接接続します。安定した通信が可能で、同時にスマホの充電も行えます。
格安SIMでもテザリングが可能な理由
格安SIMは、大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。そのため、基本的な通信機能は大手キャリアと同等であり、テザリングも利用可能です。
ただし、MVNOやプランによってはテザリングが制限されている場合もあるため、契約前に確認が必要です。
テザリングできる格安SIMとできない組み合わせ
テザリングの可否は、使用する端末とSIMの組み合わせによって異なります。
以下に、主要な格安SIMのテザリング対応状況をまとめました。
iPhone・Android別|テザリング対応状況
iPhoneの場合
- SIMフリー版やキャリア版のiPhoneでは、多くの格安SIMでテザリングが利用可能です。
- ただし、キャリアによっては制限がある場合があるため、事前に動作確認を行いましょう。
Androidの場合
- 端末メーカーやモデルによって、テザリングの可否が異なります。
- 特に海外製の端末や古いモデルでは、テザリングが利用できない場合があります。
主要MVNO各社の対応状況まとめ
以下は、主要な格安SIM(MVNO)のテザリング対応状況をまとめたものです。
MVNO名 | テザリング対応状況 | 備考 |
---|---|---|
楽天モバイル | ○ | データ無制限プランあり |
mineo | ○ | 低速モードでの無制限利用が可能 |
IIJmio | ○ | 通信品質が良好 |
UQモバイル | ○ | 低速モードでの無制限利用が可能 |
Y!mobile | ○ | 無料でテザリングが利用可能 |
※上記は2025年3月時点
格安SIMでテザリングを使うときの注意点
テザリングを利用する際には、以下の点に注意が必要です。
通信量と速度制限に注意
テザリング中はデータ通信量が増加しやすく、契約プランの上限を超えると速度制限がかかる場合があります。特に動画視聴や大容量ファイルのダウンロードは注意が必要です。
バッテリー消費と接続台数に要注意
テザリングはスマホのバッテリーを多く消費します。長時間の利用を考えている場合は、モバイルバッテリーを携帯することをおすすめします。また、同時に接続できるデバイスの台数にも制限があるため、事前に確認しましょう。
格安SIMとモバイルWi-Fi、どっちが便利?
テザリングを使えばスマホだけで他のデバイスもネットに接続できますが、モバイルWi-Fiという選択肢もあります。どちらがより便利かは、使い方によって変わります。ここでは、それぞれの特徴を比較してみましょう。
それぞれのメリット・デメリット比較
以下に、格安SIMのテザリングとモバイルWi-Fiの違いを表でまとめました。
比較項目 | 格安SIMテザリング | モバイルWi-Fi |
---|---|---|
月額料金 | スマホの通信料金に含まれる(追加費用なしが多い) | 別途契約・月額費用がかかる(1,500円〜4,000円程度) |
初期費用 | ほぼなし(SIMカード代・端末代のみ) | 端末代が必要(無料レンタルありのプランも) |
接続可能台数 | 機種により異なる(3〜5台程度が一般的) | 多くは10台前後まで同時接続可能 |
バッテリー持ち | スマホと共用のためバッテリー消費が激しい | 単独で使えるためスマホの電池を消耗しない |
通信安定性・速度 | 回線によって差あり(混雑時は不安定になることも) | 一部プランでは安定した通信が可能 |
データ容量 | 契約プランに依存(3GB〜無制限まで幅広い) | 無制限プランあり、ただし速度制限条件付きが多い |
携帯性・手軽さ | スマホ1台あればすぐ使える | 別の端末を持ち歩く必要がある |
それぞれの特長を見比べると、「手軽さ重視」なら格安SIMのテザリング、「複数デバイスや長時間利用」ならモバイルWi-Fiという選び方がわかりやすいでしょう。
こんな人にはモバイルWi-Fiもおすすめ
テザリングよりもモバイルWi-Fiが便利なケースもあります。以下のような人は、モバイルWi-Fiの導入を検討してみると良いでしょう。
- リモートワークで毎日ノートPCを接続したい人
通信が安定していてバッテリーを気にせず使えるのが安心。 - 複数のデバイスを同時に接続したい人
家族で共有、スマホ+PC+タブレットなど複数台接続するならWi-Fiルーターの方が安定。 - スマホの電池を節約したい人
テザリング中はスマホのバッテリー消費が早いため、独立した端末の方が安心。
使い方や優先したいポイントに合わせて、自分に最適な接続手段を選びましょう!

おすすめ格安SIM3選|テザリングOK&コスパ重視
テザリング機能を活用し、コストパフォーマンスに優れた格安SIMを選ぶことは、日常の通信環境を快適にする重要なポイントです。
ここでは、テザリングが可能で、かつコストパフォーマンスに優れたおすすめの格安SIMを3つご紹介します。
1. 楽天モバイル
特徴
- データ無制限
月額3,278円でデータ使い放題。テザリングも追加料金なしで利用可能です。 - 料金プランの柔軟性
使用データ量に応じて料金が変動し、3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、無制限で3,278円と、使った分だけ支払う仕組みです。 - Rakuten Linkアプリ
専用アプリを使用することで、国内通話が無料でかけ放題となります。
注意点
- 対応エリアの確認:サービスエリアが他の大手キャリアと比べて狭い場合があるため、事前に自身の利用エリアがカバーされているか確認が必要です。

2. mineo(マイネオ)
特徴
- マイそくプラン
通信速度に応じた定額プランで、例えばスタンダードコースでは最大1.5Mbpsで月額990円と、データ容量を気にせず利用できます。 - フリータンク機能
ユーザー同士でデータ容量をシェアできる独自のサービスがあり、必要なときにデータを引き出すことが可能です。
注意点
- 通信速度の制限:混雑時や直近のデータ使用量によっては、通信速度が制限される場合があります。
3. IIJmio(アイアイジェイミオ)
特徴
- 多彩なプラン展開:2GBから20GBまでのプランがあり、自分の使用状況に合わせて選択可能です。
- eSIM対応:デュアルSIM運用が可能で、物理SIMとeSIMを組み合わせて利用できます。
注意点
- 初期費用:SIMカード発行手数料や初期費用が発生するため、契約時に確認が必要です。
これらの格安SIMは、テザリング機能を活用しつつ、コストを抑えたい方におすすめです。
ただし、各サービスの提供エリアや通信品質、料金プランの詳細は公式サイトで最新情報を確認し、ご自身の利用スタイルに最適なものを選択してください。

まとめ
「格安SIMではテザリングできないのでは?」という不安は、もはや過去の話。現在では、多くの格安SIMでテザリング機能が提供されており、スマートフォンをルーター代わりに他のデバイスをネット接続することが可能です。
ただし、テザリングの利用には注意点もあります。
端末との相性、MVNOの対応状況、通信速度やデータ容量の上限など、確認すべき項目は少なくありません。
使用する端末がテザリングに対応しているか、選んだプランが自分の使い方に合っているかなどを事前にチェックしておくことで、後悔のない選択ができるでしょう。
この記事で紹介した楽天モバイル、mineo、IIJmioといった格安SIMは、いずれもテザリング対応でコストパフォーマンスにも優れた選択肢です。それぞれの特長を理解し、自分のライフスタイルに合ったSIMを選ぶことで、より快適でお得な通信環境を手に入れられるはずです。
テザリングを上手に活用して、日々のインターネットライフをもっと自由に、もっとスマートに楽しみましょう!
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